大規模修繕工事を通してマンションの災害対応力を強化
マンション内に“充電ステーション”を設置
もともとシミズ・ビルライフケアでは、大規模修繕工事を通してLCP(生活継続計画)を基にしたマンションの災害対応力の強化に力を入れてきました。そして、同社が今提案しているのは、大規模修繕工事に合わせて、マンション内に“充電ステーション”を設置することです。LCPの観点から電源の確保は重要であり、今後の電気自動車の普及を見据えて、マンション内の充電ステーションを平常時は電気自動車への充電に使い、緊急時には電気自動車を“非常用電源”として使うことを提案しています。
リチウムイオンバッテリーのリサイクル
さらに同社では、日産自動車をはじめ他業種の協力を得て、再生リチウムイオンバッテリーをマンションの非常用電源として活用することも提案しています。再生リチウムイオンバッテリーは発電機に比べてはるかに小型なため、エレベーターやポンプの機械室などマンション内の各所に設置することができます。そうすることにより、災害時の生活継続に欠かせない電力を確保し(蓄電池72時間対応)、レジリエンス性を向上させることができると同社は考えています。
業界横断的なSDGs達成に向けた取り組み
軽油や重油を燃料とする従来の非常用発電機に比べて、CO2排出量も削減できる再生リチウムイオンバッテリーを、マンションの非常用電源として活用することは、マンションの災害対応力を強化するだけでなく、自動車、電池、建築といった業界横断的なSDGsの達成に向けた取り組みにもつながることから、同社では再生リチウムイオンバッテリーの活用を積極的に提案しています。
企業の社会的責任としての高経年マンションの再生
多くの区分所有者がいる分譲マンションの場合、建物全体をリノベーションして再生するには、さまざまな問題をクリアする必要があり、実現するのは難しいかもしれません。その一方で、例えば一社の不動産会社が所有する賃貸マンションであれば、そのような再生も進めやすいでしょう。また、ニューノーマルに対応した新たな価値を持つ再生マンションは、投資用物件としても有効であると考えられます。
シミズ・ビルライフケアでは、超高層マンションの大規模修繕工事と並行し、企業の社会的責任を果たすためにも、高経年マンションを高付加価値の長期優良住宅に変えていくこと、高経年マンションの再生に、積極的に取り組んでいく考えです。
私たちをとりまく環境や価値観は急速に複雑化・多様化してきています。
私たちが暮らし、憩い、働く空間もより快適で、高度なものが求められています。
また「もの」を「永く、大切に」使うことの重要さが認識されている時代でもあります。
これらの社会的な要請を十分認識し、意匠・構造・設備及び建物診断の専門家を核とした
総合力でリニューアルに関わるお客様のあらゆるニーズに応えます。
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